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草加家さんコラム 第5回 パン教室のはじまり
画像:コックスさんのやさしいパン草加家のチャレンジ

「ありそうでどこにもないものを作りたい、それは提案したいことがあるから。」





昔ながらの素朴なものを大切に作り続けるということは、

懐かしくて、体に負荷のかからないものを作っていくこと。



それはそれで良いけど、

一方で、「ありそうで、どこにもないもの」を作りたい

という気持ちもあったんですよね。



当時パンを作ることには無縁でしたけど、

パンは好きで、あちこちで買って食べてました。



芋餡パンってよくあるじゃないですか。

それを食べたとき、もうちょっと美味しくなるよねって思ったんです。

というのも、いろんな菓子に使いますから、芋餡はうちでも作っているんでね。



そこで、パン屋さん向けにおいしい餡をつくろうかなと思い立ちました。

うちがおいしい芋餡を供給して、おいしいあんパンを作ってほしいなと思ったんです。



で、いざ芋餡を作って売り込もうとしたときに、

私自身がパンのことを全然知らないのでは、

パン屋さんと話が出来ないと思って、パンのことを勉強し始めました。



そうしたら、勉強するうちに、

生地そのものに芋を使うっていうのもありだよな」

って思って試したんです。



私にパンを教えてくれた人と一緒に、

「どうだろうね・・」とか言いながら。



そしたら「アララいけるじゃない・・」と(笑)





最初は商品としては未完成なものでしたけど、

芋を生地に入れるパンなんてどこにもないから、

作り方も普通のパンの作り方とは違ってくるんですよ。



こうなると自分で作るしかない。

どうせなら、他のパン屋さんでは絶対作らないだろうと思われるものを作ることにしたんです。



そのうちせっかく地元の芋を使ってるんだから、

小麦粉もアメリカ産じゃなく国産のものを使いたくなりますよね。

そう思って何種類かの国産小麦粉でやってみたけど失敗。



ただでさえ、国産小麦粉でのパンづくりは難しいのに

芋なんて入れたりしてるから、そりゃ大変ですよ(笑)



でも、そのうち国産小麦粉も良いのが出てきましたし、

私もだんだん慣れてくる、



で、やっと美味しいものが焼けるようになってきました。



そうなると、他の材料もこだわるようになる。

すると、当然作り方も普通ではうまくいかなくなるんです。



で、いよいよどこにもないパンになっちゃった(笑)





お客様にとっては、見るのも食べるのも初めて。

それを覚えてもらって、日常的に食べていただくまでには

相当な時間がかかります。



いくら目新しくてもパンってやはり地味なものですからね。



それに、作り方をあれこれ考えると手間のかかるものになってしまう。

手間がかかればたくさん作れなくなります。

たくさんの皆さんに草加家のパンを知ってほしいのに、

たくさんのパンは作れない・・・。



そんな悩みの中で、ハタと思い出したのが、知人の吉村舞さんのこと。

ご近所にある「オランダの花やさん」というお店の経営者なんですが、

ここの教室で教えているオランダのアレンジメントフラワーは、

彼女が持ち込むまでは佐世保にはなかったものです。



誰も知らなかった。

彼女はニーズも市場もないところに

いきなり教室をスタートさせたわけですよ。



今思えば「オランダの花屋さん」のコンセプトを

佐世保の人達に知らせるには一番良い方法だったと思います。



あるとき、なぜ教室を始めたのかって彼女に聞いたんです。

そうしたら「オランダってそういうところだったんですよ」って(笑)

「ふーん、そうか・・・」って思いました。



誰も知らないものをいち早くみんなに浸透させるには、

作り続けて売っていくだけでなく、

人に教えることも大事なんだなと気づかされたんです。



でも、吉村さんと違って、

僕は教えるつもりでパン作りを学んだわけではないし、キャリアもない。

教室を立ち上げるのには躊躇がありました。

技術的な裏付けも充分とは言えないし。



でも広めていくには、教室がいいだろうという思いは消えませんでした。



そしてよく考えてみると、私が作るパンの作り方は、

むしろ家庭に向いていることに気付きました。

商売にするには、手間がかかって採算がとれない(笑)



パン屋さんが作らない

家庭でしか作れない

そういうパンだと思ったんです。



これは、家庭で自分で作ってもらったほうが、

安く出来るし、楽しいんじゃないかと思ったわけです。



そこで、パン教室をはじめました。

家庭での作り手を増やすと、

自分の店のパンの売り上げが下がるんじゃないかって思いがちですけど、

実際そうではありませんでした。



パンを作りたい方は非常に多いんですね。

10人に聞いて9人は作りたいとおっしゃいます。

作り続けるかどうかはわからないけど、

作ってみたいとは思ってらっしゃる。作ることって楽しいですからね。



作って楽しく、食べて気分がいい・・で、広がっていく。

普通のパンの作り方とは違いますから、

パン屋さんがみたら笑われるかもしれませんね。



教室でのパン作りは、買うより安いし、

家庭で作ったものは美味しいと思うし、

そう思って楽しんでくださる方が増えてきています。





他県から通ってくる方もあるくらいで、

福岡でも教室を開催したこともあるんですよ。










長崎県佐世保市にある創業52年の和菓子店を営む二代目。伝統を大切にした素朴なお菓子を作り続けながら、近年はサツマイモ入りの天然酵母パンも開発。パン教室や、出前授業など、食の大切さを伝える活動にも精力的に携わっている。





[スタッフのひとこと]

パンを作って売って広めるだけでなく、教室を開いて広める。ある意味、試行錯誤してやっと編み出した作り方を教えてしまうことですよね。でも、それを惜しみなく教えてでも、広めたいお芋入りのパン。



なぜ、こんなに草加家さんのパンは人気があるのか。それは、美味しいだけでなく、ある秘密があるのでした。だから、どこにもないパンとして、みんなが作り方を教えてもらいたがるんです。さあ、そのわけは次回で明かされます。
| つくり手の思いを伝える コラム(草加家) | 16:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
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