[スタッフからのひとこと]

かんころ餅の材料、かんころって、大変な労力でつくられているものだったんですね。

簡単にお芋をふかして混ぜるくらいに思っていたら大違い。茹でたり干したり手間ひまかけたお芋だからこそ、あの深い味わいが出るんですね。
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| つくり手の思いを伝える コラム(草加家) | 15:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
2016.01.05 Tuesday
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草加家さんコラム 第3回 かんころ餅の材料・かんころ
画像:かんころかんころ餅の主材料は餅米と「かんころ」とよばれる茹で干しされたさつま芋です。

そのかんころの生産量がどんどん減っているらしいのです。何が起こっているのでしょうか?





材料のかんころを供給してくださる農家とは、先代からの古いつきあいです。

当時はどの農家も自宅用にかんころを作っていました。農産物ですから、年によって多少の増減はありますが、どこの家でも作っていますから、足りなくなるようなことはなかったんです。

ところが、10年ほど前、かんころの生産量が減ってきている、それも量だけでなく、質も不安定になってきていることに気がつきました。

販売窓口になっている農協に聞いても、いまひとつ状況がはっきりしない。で、自分の目で確かめようと現地を訪ねました。今から8年ほど前のことです。そこでわかった事は、高齢化で生産者が少なくなっているという現実。後継者がいないんですね。すでに危機的な状況でした。

需要があって、生産者が充分な収入を得られれば、後継者も出てくるのではないかと思うでしょうが、そう簡単な話ではない。かんころは、量産しにくい事情があるんです。

まず生産地が離島であること。

土地は狭い、急傾斜地で機械は入らない。だからといって他の土地では作れない。

気候が合わないんです。



五島の気候風土がかんころづくりに適しているからこそ、郷土食、伝統食として長い年月受け継がれてきたわけでしょ。

たしかに機械的に温度湿度を調整すれば、似たような生産環境を整えることはできるでしょう。しかし、果たして伝統食をそういう作り方をして良いのかということですよね。



かんころ餅の製造業者はそれぞれにかんころ調達のルートを持ってはいますが、やはり取り合いの状況は出てきますよね。それに、それぞれの生産農家が小規模で、件数が多いですから、農協などの中間業者がとりまとめて販売しています。生産者と直接のつきあいではないんです。



だから彼らの生活は見えてこない。

状況を理解できていないんです。



行政や公共機関でも観光物産としてかんころ餅を宣伝しているし、

食育の一環で学校給食に取り入れようという声もあがっています。



でもかんころ餅は今や絶滅危惧種、

ヤンバルクイナやツシマヤマネコと同じ状況なんですよ。



材料となるかんころづくりの状況がわかってから、

このままかんころ餅を作り続けていけるのか、

販路を広げていいのか、商売として見極めをつける必要がある。



まさに岐路に立たされました。



考えた末、私は販売先を減らし、急速に製造量を絞りました。

この伝統食を作り続けるために、そうしようと思ったんです。

今もかんころの生産量は、減り続けています。

一昨年はその前の1/3、昨年は一昨年の1/2という勢いで

状況はマイナス要因ばかりです。



もともと商品として流通するために作られてきた食べ物ではないですから、

採算がとれるようなものじゃないんですよ。

だからといって、かんころが少なくなったから、

希少価値でかんころ餅の値段が上がるというようなものでもない。

商品として考えれば、割に合わないものなんです。



五島の人たちはずっと昔から、それぞれの家庭でさつま芋を栽培して、かんころをつくり、それでかんころ餅を作ってきました。



商売のためではなく、家族や、親戚のために作ってきた。

土地の習慣としてずーっとそうしてきたんです。

だから続いている。



いうなれば、かんころ餅屋は、



家族や親戚のために作られたかんころを「お裾分け」してもらって、

皆さんにご紹介してきたにすぎないんですよ。










長崎県佐世保市にある創業52年の和菓子店を営む二代目。伝統を大切にした素朴なお菓子を作り続けながら、近年はサツマイモ入りの天然酵母パンも開発。パン教室や、出前授業など、食の大切さを伝える活動にも精力的に携わっている。